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食事のポイント

食事のポイント Vol.1

慢性腎臓病の食事について

慢性腎臓病の食事についてわかりやすく専門の先生が解説します。



先生顔写真

監修:

一般社団法人腎臓・代謝病治療機構代表

東京医科大学名誉教授

中尾 俊之先生



①慢性腎臓病の食事のポイント

・慢性腎臓病(糖尿病性腎症を含む)の食事
腎臓に負担をかけない食事が原則となります。



そのためには、
・たんぱく質を抑える(老廃物を抑える)
・適切なエネルギーを確保する(エネルギー不足に気を付ける)
・塩分を抑える(高血圧の予防)
が大切になります。

食事のイラスト



②食事療法の第一歩

・食事療法は、食品を計量することから始めましょう。
・そのためには、3つの計量器具をそろえましょう。

計量スプーン・計量カップ・デジタルはかり



食事療法を正確に行うために、計量することを習慣づけましょう。


・食事記録をつけましょう。

column201806i.png

何をどれくらい食べたのか、記録をつけましょう。



③食品の選び方



たんぱく質

・主食(ごはん、パン、麺類など)に含まれるたんぱく質を控えましょう。

主食にはたんぱく質が多く含まれます。まずは、主食を低たんぱく食品にかえてみましょう。食事療法が継続しやすくなります。



 ⇒ CKDの食事療法を学ぶ「なぜ、『たんぱく質の制限』が必要なの?」別のウィンドウで開きます



・質の良いたんぱく質を選びましょう。

動物性のたんぱく質は、体に必要なアミノ酸をバランスよく含むため、質が良いとされます。



動物性たんぱく質

動物性たんぱく質の例



植物性たんぱく質

植物性たんぱく質の例



摂取たんぱく質の60%を動物性たんぱく質で補うのが望ましいかたちです。
(豆・大豆製品は植物性たんぱく質ですが、動物性たんぱく質と並んで質の良いたんぱく質です。)



食品に含まれるたんぱく質量を知りましょう。

食品名 分量(目安量) たんぱく質量
ごはん ごはん(白米) 180g(茶碗1杯) 4.5g
食パン 食パン 60g(6枚切り1枚) 5.6g
ロールパン ロールパン 30g(1個) 3.0g
うどん(ゆで) うどん(ゆで) 240g(1玉) 6.2g
そば(ゆで) そば(ゆで) 170g(1玉) 8.2g
牛乳 牛乳 200g(コップ1杯) 6.6g
チーズ チーズ 20g(1切れ) 4.5g
卵 50g(M1個) 6.2g
牛肩ロース肉 牛肩ロース肉 40g(薄切り2枚) 7.2g
豚ロース肉 豚ロース肉 40g(薄切り2枚) 7.7g
ささみ ささみ 40g(1本) 9.2g
さけ さけ 70g(1切れ) 15.6g
たら 70g(1切れ) 12.3g
めばちまぐろ(刺身) 30g(3切れ) 6.8g
木綿豆腐 50g(1/6丁) 3.3g
納豆 40g(1パック) 6.6g

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

   女子栄養大学出版部「調理のためのベーシックデータ」(第4版)

   主婦の友社「目で見る80キロカロリー食品ガイド」



質の良いたんぱく質を摂るために、主食からのたんぱく質をできるだけ減らして、動物性たんぱく質を摂るように心がけましょう!


 ⇒ CKDの食事療法を学ぶ「食品成分表を見ながら低たんぱく食事療法を深く理解しましょう」別のウィンドウで開きます



エネルギー

・糖質と脂質を活用して、たんぱく質を抑えながら、エネルギーを確保しましょう。

エネルギー



塩分

・調味料に含まれる塩分量を知りましょう。
・減塩のコツを知りましょう。

調味料に含まれる塩分量を知りましょう。減塩のコツを知りましょう



塩分1gの目安量

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)