CKDの
食事療法を学ぶ
食事のポイント Vol.4
夏バテ予防のポイント その1
暑くなるとあっさりとしたものが食べたくなりますよね。暑さによる食欲不振で十分なエネルギーや必要な栄養素が不足して、「疲れやすい」、「体がだるい」など夏バテの症状が出る方も多いと思います。
今回は暑い夏を乗り切れるよう、低たんぱく食事療法をうまく継続するためのポイントをご紹介いたします。
夏バテ予防のポイント
①エネルギーを確保するために、主食をしっかりと摂りましょう!
食事の摂取量が減り、エネルギー不足になると、体内では体の組織を燃焼させて必要なエネルギーをつくりだします。そのため、たんぱく質を摂り過ぎたときと同じように尿素窒素などの老廃物が体内にたまってしまいます。夏バテしないためにも主食からしっかりとエネルギーを摂る工夫をしましょう。ごはんをおにぎりや味付きごはん、酢めしに変えてみるのもおすすめです。ごはんが進まない場合は、たんぱく質を調整したパンや麺に変えてみるのもよいでしょう。暑いときは、冷たい麺類も食が進みますね。
●低たんぱくごはんを使ったおすすめレシピはこちら
●たんぱく質を調整した丸パンを使ったおすすめレシピはこちら
●たんぱく質を調整したうどん風冷凍めんを使ったおすすめレシピはこちら
②「質」を考えて、良質なたんぱく質を摂りましょう!
たんぱく質を摂る場合は、体内で効率よく利用される「良質なたんぱく質」がおすすめです。
良質なたんぱく質を含む食品は、魚、卵、大豆などです。
単にたんぱく質を控えるだけでなく、限られた中でも、“良質なたんぱく質"が含まれる食品を選びましょう。
“豆知識”
豚肉やうなぎは良質なたんぱく質源であるうえに、疲労回復効果のあるビタミンB1も多く含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、不足すると糖質がエネルギーにうまく変えられないため、食欲低下、体がだるいといった症状が現れます。ビタミンB1はにんにくや玉ねぎ、長ねぎなどのアリシンを含む食材と一緒に食べると吸収がよくなると言われています。
●豚肉を使ったおすすめレシピはこちら
●うなぎを使ったレシピはこちら
③香辛料、香味野菜、酸味を上手に活用し、食欲増進をはかりましょう!
香辛料(カレー粉、わさび、こしょうなど)、香味野菜(しょうが、にんにく、青じそなど)、酸味(酢、レモン汁など)は食欲を増進させる働きがあります。食事に上手に取り入れましょう。
●辛味や香味、酸味をきかせたおすすめレシピはこちら
暑い夏は料理を作るのがたいへんという方もいらっしゃると思います。
そんな時は、電子レンジで温めるだけで手軽に食べられる冷凍食品を利用してはいかがですか。
たんぱく質を調整した「ちらし寿司」、「鶏そぼろごはん」、「カレー」、適度なボリュームの「たんぱく調整おかずセット」など各種製品を取り揃えておりますので、ぜひご活用ください。
●たんぱく質を調整した冷凍食品のお弁当やおかずセットはこちら
いかがでしたか。
夏バテ予防のポイントを参考にしていただき、元気に夏を乗り切りましょう!
次回は、夏バテ予防のポイントとして「エネルギーアップの工夫」についてご紹介いたします。お楽しみください。