毎日食べるものだから、
たんぱく質の減量とおいしさを
低たんぱく質なのにおいしい「ゆめごはん」
キッセイ薬品の「ゆめごはん」は、ごはん本来のおいしさはそのままに、たんぱく質の含有量を減らし、カリウム、リンを調整したごはんです。お米から作り上げ、特製二度蒸しでふっくらと炊き上げることで、納得の味わいを実現。食べるときは「温めるだけ」とお手軽です。ゆめごはんは、消費者庁が許可した「腎疾患患者用食品」です。
慢性腎臓病の食事療法に
「ゆめ
ごはん」をおすすめする3つの理由
「ゆめごはん」は、ごはんのおいしさとエネルギー含有量はそのままに、たんぱく質の量を減らした「低たんぱく質食品」です。腎臓疾患で食事療法を必要とされている方々が、毎日の食事を楽しんでいただけるようにとの思いを込めて開発しました。
-
1食事療法が
やりやすくなる主食のたんぱく質を減らしているので、おかずの量を極端に減らすことなく必要なエネルギーをしっかりとることができ、食事療法がより効率的にやりやすくなります。
-
2おいしさと
気軽さの両立独自に研究開発した「特製二度蒸し」だから、ふっくらした味わいを実現していて、温めるだけですぐに食べられます。
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3安心・安全の
信頼される品質「ゆめごはん」は厳密な品質管理のもと、たんぱく質量を管理しています。また、慢性腎臓病/腎疾患の患者様が使用するために、特別用途食品として消費者庁が許可した「腎疾患患者用食品」です。
慢性腎臓病とは
腎臓は、老廃物の排出、血圧の調整や血液をつくるホルモンを出すなどさまざまな働きをしています。 慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)が進行するとこれらの働きが低下した状態となり、その原因のひとつとして、食生活に起因する生活習慣病が大きく影響していると言われています。
*eGFR(推算糸球体濾過量)
慢性腎臓病の場合、なぜ
「たんぱく
質を控える」必要があるの?
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「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」は生命維持や身体活動に欠かせない三大栄養素
私たちが普段口にしている食べ物には、いろいろな栄養素が含まれています。
そのうち「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」の3つは、三大栄養素と呼ばれ、生命維持や身体活動などに欠かせないエネルギー源となります。 -
「たんぱく質」は、エネルギーとして使われると老廃物が発生する
三大栄養素のうち「炭水化物」と「脂質」は、エネルギーとして使われたあとに老廃物(燃えカス)は発生しません。「たんぱく質」は筋肉や血液の原料となるほかエネルギーとしても使われ、エネルギーとして使われると老廃物が発生します。
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腎臓の機能が低下すると、たんぱく質の老廃物が体内に蓄積される
腎臓の機能が低下してくると、この老廃物(燃えカス)が尿として腎臓から排泄されにくくなり、体内に蓄積してきて、腎機能の悪化や尿毒症などを引き起こします。
そこで、老廃物の蓄積を少しでも抑え腎機能の悪化を抑制するために、医師の指導の下で「摂取するたんぱく質の量」を適切にコントロールすることが大切です。
正常な状態
腎臓の機能が低下した状態
低たんぱく質食品とは
低たんぱく質食品とは「たんぱく質」の含有量を減らした特別な食品のことです。
たんぱく質は、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などに多く含まれていますが、ほとんどの食材にも含まれており、ごはんなどの主食にも意外と多く含まれています。
「ゆめごはん」は、普通のお米から特殊な加工によりたんぱく質を低減し、エネルギー含有量は普通のごはんとほぼ同等の低たんぱく質食品です。
食事療法をされている方々が、毎日の食事でエネルギーをしっかりとって、たんぱく質をより効率的にコントロールできるよう「ゆめごはん」のような低たんぱく質食品が作られています。
「ゆめごはん」は、消費者庁が許可した「腎疾患患者用食品」です。
たんぱく質は減らしても、
食事の
量は減らさないでください!
慢性腎臓病と診断され、たんぱく質の摂取を控えるように言われると、ごはんや食事の量を減らしてしまう方がいらっしゃいます。
たんぱく質を減らすために食事全体の量を減らしてしまうと、必要なエネルギー摂取が足りなくなって、元気がなくなったり、痩せてしまったりします。
エネルギー摂取量が不足して痩せてしまうと、薬物療法と食事療法による治療の充分な効果が得られないばかりか、逆効果になることもあります。また、制限することが気になって食事が楽しくなくなってしまうこともあるようです。
食事療法を、もっと簡単に、負担なく、効率的にできないだろうか。
私たちは、主食である「ごはん」のたんぱく質を低減することで、おいしく楽しい食事で、しっかりとエネルギーをとって、たんぱく質をしっかりとコントロールすることを考えました。
ゆめごはんを使って、
上手にかしこく食事療法を
主食からはじめる食事療法で、
毎日の食事が楽しくなる
低たんぱく質なのにおいしい「ゆめごはん」
キッセイ薬品の「ゆめごはん」は、ごはん本来のおいしさはそのままに、たんぱく質、カリウム、リンを調整したごはんです。お米から作り上げ、特製二度蒸しでふっくらと炊き上げることで、納得の味わいを実現。食べるときは「温めるだけ」とお手軽です。ゆめごはんは、消費者庁が許可した「腎疾患患者用食品」です。
主食をゆめごはんにかえて、たんぱく質を抑えながらエネルギーを確保する例をご紹介します。まず、一般的な献立を見てみましょう。
常食(一般食品使用)
●ごはん(1膳)180g
●さけのカレームニエル(さけ70g)
●ピーマンとしめじの炒め物
●コールスロー
●玉ねぎとベーコンのスープ
●りんご
エネルギー:302kcal
たんぱく質:4.5g
この1食分の献立で、エネルギーは726kcal、たんぱく質は21.6gです。
では、この献立はそのままに食事全体のたんぱく質の量を11.0gに減らしてみると・・・
普通のご飯を用いた場合
●ごはん(2/3膳)125g
●さけのカレームニエル(さけ30g)
●ピーマンとしめじの炒め物
●コールスロー
●りんご
エネルギー:210kcal
たんぱく質:3.1g
ごはんと魚の量が減り、見た目もさみしく、エネルギーの摂取量も473kcalと大幅に不足してしまいます。
では、同じ献立で「ゆめごはん1/35トレー」を主食にした場合はどうなるでしょうか。
ゆめごはん1/35トレーを用いた場合
●ゆめごはん1/35トレー(1膳)180g
●さけのカレームニエル(さけ45g)
●ピーマンとしめじの炒め物
●コールスロー
●りんご
ゆめごはん1/35トレー 180g
エネルギー:299kcal
たんぱく質:0.13g
普通のごはんを低たんぱくごはんの「ゆめごはん1/35トレー」に変えることで、おかずを極端に減らすことなく、たんぱく質を抑えながらエネルギーを確保することができます。
180gの普通のごはんのたんぱく質は4.5g。
「ゆめごはん1/35トレー」では、0.13gまで減少しています。
さらに、“良質なたんぱく質”を
摂るために
たんぱく質を減らすとしても、同じ量のたんぱく質でも“質”がよければ効率よく身体の構成成分となります。
単にたんぱく質を控えるだけでなく“良質なたんぱく質”が含まれる食品を選びましょう。
良質なたんぱく質とは
たんぱく質には動物性たんぱく質と植物性たんぱく質があります。
動物性たんぱく質は肉や魚、卵、牛乳などの動物性食品に含まれるたんぱく質で、体内で筋肉などに利用される割合が高いため、良質なたんぱく質とされています。
ただし、植物性食品のなかでも大豆や大豆製品は良質なたんぱく質とされています。
1日のたんぱく質摂取量のなかで、動物性たんぱく質の割合(動物性たんぱく質比)を全体の60%以上にすることが望ましいとされています。
では、「ゆめごはん 1/35トレー」を主食として、エネルギーはしっかり摂取して、良質なたんぱく質の量がアップする献立例をご紹介しましょう。
普通のごはんを用いた場合の
低たんぱく食
●普通のごはん(1膳)180g
●豚肉のしょうが焼き(豚肉25g)
●カレー風味のポテトサラダ
●オレンジ
エネルギー:302kcal
たんぱく質:4.5g
利点1
エネルギーは
しっかり!
利点2
おかずの量がアップ!
良質なたんぱく質の量がアップ!
ゆめごはん1/35トレー
を用いた場合の
低たんぱく食
●ゆめごはん1/35トレー(1膳)180g
●豚肉のしょうが焼き(豚肉50g)
●カレー風味のポテトサラダ
●オレンジ
ゆめごはん1/35トレー
エネルギー:299kcal
たんぱく質:0.13g
慢性腎臓病(CKD)には食事療法が重要な役割をにないます。
CKDでは、ある程度まで腎臓の機能が低下してしまうと、もとの状態に戻ることはありません。
しかし、正しい治療を行うことで進行を抑えることができます。
CKDの場合は「薬物療法」のみでは効果が現れにくく、「食事療法」も行うことでより大きな効果が期待できます。
食事療法では、適切な「エネルギー」を確保したうえで「たんぱく質」と「食塩」を適正にコントロールします。
しかし、通常の食事から「たんぱく質」をコントロールしようとすると、食事の全体量を減らすことになり、「エネルギー」を確保することが難しくなり、治療の効果が出ないばかりか逆効果になることもあります。
そうならないためには、主食のごはんを低たんぱくごはんの「ゆめごはん」などにかえることが必要です。
「ゆめごはん」は、たんぱく質を普通のごはんより減らしてありますが「エネルギー」は同程度です。
主食を「ゆめごはん」にかえると、おかずを極端に減らさずに「たんぱく質」がコントロールでき、かつ、しっかりと「エネルギー」を確保できるようになります。
腎臓の機能をできる限り維持し、血液透析などの腎代替療法導入を遅らせるため、「ゆめごはん」などを使用した正しい食事療法を始めましょう。
注:すべての方に効果が期待できるものではありません。
監修
一般社団法人 腎臓・代謝病治療機構 代表
東京医科大学 名誉教授
中尾俊之先生
一般社団法人 腎臓・代謝病治療機構は、腎機能保存維持・改善療法・人工透析の予防の啓蒙・指導を行っております。透析を避ける、透析になるのをできるだけ遅らせる、もしたとえ透析になったとしてもできるだけ少なくすませる、ことに最重点をおいています。
キッセイ食事サポートサービス
電話相談
~お客さまの状態に合わせて個別に
アドバイスさせていただいております~
キッセイ食事サポートサービス電話相談
食事療法に対して、戸惑うこと、不安なことも多いと思います。そのような時は「キッセイ食事サポートサービス」をご利用ください。
「キッセイ食事サポートサービス」では、初めての食事指導で戸惑っている方、すでに食事療法に取り組んでいる方など多くの方々からお電話をいただきます。
私たちは『お客さまに食事療法の基本的な点をご理解いただき、効果的に継続していただきたい』という願いのもと、お客様のご相談にお答えしております。
お客さまの食事療法への
取り組みを応援します
たとえば
・「主治医の先生がたんぱく質を控える指示を出した理由」をご説明し
・「どのように実行していけばよいのか」を提案し
・「その効果はどのようにして実感していけばよいのか」をお伝えし
お客さまが納得して医師の指導による食事療法を始められるように、また、安心して継続できるようにお手伝いしております。「ゆめごはん」は、通常のごはんからたんぱく質を低減した「腎疾患患者用食品」なので、味に対する不安もあるかと思います。そのような場合には、試食用の試供品をお届けして、まずは味をご確認いただき納得していただくようにしております。
食事療法を効果的に継続するには、医療機関による治療と栄養相談が欠かせません。
お客さまの不安や悩みをお聞かせ下さい。お客さまの食事療法をお手伝いします。
「キッセイ食事サポートサービス」 電話相談
ご利用無料お気軽に!
管理栄養士など豊富な情報を持った専任担当者がお客様の食事療法をお手伝いします。
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0120-515-260
受付時間9:00~17:00
(土・日・祝日を除く)
キッセイ食事サポートサービスを
利用したお客様の声
・注文のお電話をさせて頂いた時、管理栄養士の方に長時間とても詳しく丁寧に腎炎や検査値のことなどを教えて頂き、本当にありがたく、うれしくて元気が出ました。女性(島根県)
・病院でも栄養相談を受けていますが、なかなかその場で理解して帰ることが出来なく、キッセイ食事サポートサービスにより、再確認することが出来て大変助かっております。女性(神奈川県)
ゆめごはんラインナップ
主食からはじめる食事療法で、
毎日の食事が楽しくなる
食事そのものが楽しくなる「ゆめごはん」
キッセイ薬品の「ゆめごはん」は、ごはん本来のおいしさはそのままに、たんぱく質の含有量を減らし、カリウム、リンを調整したごはんです。お米から作り上げ、特製二度蒸しでふっくらと炊き上げることで、納得の味わいを実現。食べるときは「温めるだけ」とお手軽です。ゆめごはんは、消費者庁が許可した「腎疾患患者用食品」です。
ゆめごはん 1/35シリーズ [トレータイプ]たんぱく質国内最少※1
たんぱく質が普通のごはんの1/35※2
※1 2020年6月現在1パック200g、180g、150g当たりの包装米飯として(消費者庁許可特別用途食品[病食用食品(許可基準型)低たんぱく質食品]において)
※2 日本食品標準成分表2015年版(七訂)の「水稲めし 精白米 うるち米」と比較
ゆめごはん 1/25シリーズ [トレータイプ]たんぱく質が普通のごはんの1/25※1
ゆめごはんパックタイプ 炊飯米もございます。
※1 日本食品標準成分表2015年版(七訂)の「水稲めし 精白米 うるち米」と比較
お客さまの声
ゆめごはんを愛用いただいてるお客さまの感想をご紹介します。
ゆめごはんを17年使用しています。 70代男性(埼玉県)
腎臓病の食事療法を開始した当初は何から始めて良いのか分かりませんでした。まずは入院中の食事の献立を栄養士さんからいただき、その献立と同じものを作ることから始めました。そのうち徐々に栄養計算ができるようになり、新しいレシピを取り入れていきました。「ゆめごはん」を使用することで、肉や魚を使った、和・洋・中とバラエティーに富んだメニューを作ることが出来ます。食事管理が適正にできているかどうかを、毎日の体重や血圧、毎月の24時間畜尿、血液検査などの結果を見て確認するようにしています。
このように長年継続できているのも、新しいメニューを取り入れながら3食作ってくれる、妻の協力があってこそ!2人で楽しく美味しくをモットーに二人三脚で続けています。
※食事療法だけで、治療することはできません。
ゆめごはん、食事サポートは食事療法を行う上で強い味方! 70代ご夫婦(愛知県)
食事療法を始めて約15年、検査値は安定しているものの、日々の生活の中で「この食材は大丈夫?」「食事療法はうまくいってるの?」など疑問や不安でいっぱいになってしまうことがあります。そんな時に「キッセイ食事サポートサービス」を勧められました。実際に電話をしてみると、キッセイの栄養士さんがその都度ひとつひとつ親身になって相談にのって下さり、資料やレシピも送っていただけるため今では「私たち夫婦の強い味方」です。「ゆめごはん」は毎日の食事に欠かせず、在職中は職場や出張に毎日持参していました。退職後も外食する際は酢飯にするなど工夫して必ず持参し、おかずを調整して食事を楽しんでいます。最近では手軽に利用できる冷凍食品も種類が増え、喜んで利用しています。日々大変な面はありますが、食事療法の成績表として次回の検査結果を楽しみに頑張っています。透析導入に至らず長期にわたり食事療法を継続できるのも、妻の支えがあってこそ!これからも「夫婦仲良く」を秘訣に食事療法を継続していきます。
※食事療法だけで、治療することはできません。
食事療法を始めて約20年が経過しました。 女性(北海道)
原疾患はわかりませんが、55歳頃腎不全と診断され食事療法を始めて約20年が経ちました。栄養士さんから指示されたエネルギー、たんぱく質の数値になるよう、自分で栄養計算をして、調理をしています。指示された数値に近づけるのは大変で、努力が必要です。クレアチニン、尿素窒素が少しづつ上昇していますが、透析にならないよう、食事療法を続けています。検査日はドキドキです。
3年前より、ゆめごはんのお世話になっています。ゆめごはんは美味しく食べられ、不安を持ちながら食事療法を行っている気持ちを少し楽にしてくれ助かっています。
主人と5日間旅行に行った時は、持参したゆめごはんを宿泊するホテルで温めていただき、主菜等は食べる量などに気をつけることで、楽しく旅行を過ごせました。どのホテルでも、お願いすると嫌な顔をせず対応いただけ、食事で困ることはありませんでした。
キッセイさんのレシピを楽しみにしています。レシピのまま作るだけでなく、少しアレンジして楽しんでいます。例えば、ゆめレトルトクリームシチューは、ドリアにしてもとてもおいしいです。
また、定期的に配送していただける定期購入は、便利でとても助かっています。
不安を持ちながらの食事療法ですが、ゆめごはん、調味料、レシピ等を活用し、気持ちは元気に食事療法を頑張っています。
※食事療法だけで、治療することはできません。
食事療法のコツは私だけの早見表とゆめごはん! 60代女性(広島県)
私は健診でタンパク尿が出たのがきっかけで栄養相談を受け、栄養士さんから食事療法を薦められました。その際サンプルで頂いた中で一番おいしかったゆめごはんを今でも利用しています。食事療法を始めた頃は何の知識もなく分からないことだらけでした。栄養士さんのお話や腎臓病についての本、ネットの情報などで勉強して、自分なりの方法になるまでに1年ぐらいはかかりましたが、その後は無理なく食事管理ができるようになりました。私にはパソコン管理の栄養表は続かなかったので日頃使う調味料やよく食べる食品の栄養成分を1枚の紙に書きだして“私だけの早見表”を作ったり、毎日の食事内容をノートに書きとめて食事記録を作ったりしました(空白だらけでしたが・・・)。それでも半年ほど頑張ると、よく使う食材は見なくても栄養成分がわかるようになりました。今では特にノートを使わなくても毎食おかずのたんぱく質と塩分量を大体計算して、あとは主食をゆめごはんや、ゆめベーカリーにするだけで家族とほぼ同じ食事内容で食べています。外食する時はゆめごはんを50gのおにぎりにしてラップに包み持ち歩いています。副食のカロリー量に合わせて2個3個と調節できるので、友人との旅行などの際も食事を特別気にすることなく楽しく過ごせています。現在まで4年間腎機能が安定しているのも信頼できる先生やゆめごはんに出会えたおかげと感謝しています。
※食事療法だけで、治療することはできません。
Q&A
お客さまからいただく「食事療法」や「ゆめごはん」に関する質問と回答をご紹介します。
監修:菅野丈夫先生
慢性腎臓病の食事療法の基本的な事を教えて下さい。
慢性腎臓病の治療は、主に食事療法と薬物療法で行います。食事療法では、「適切なエネルギー(カロリー)の摂取」「たんぱく質、食塩、カリウム、リンの制限」が基本となります。食事療法によって慢性腎臓病の進行を抑えること、また尿素窒素やカリウム、リンなど体に溜まりやすい毒素や栄養素を抑えることなどが食事療法の目的です。
腎臓病の食事療法は、栄養成分が沢山出てきて混乱してしまう方がいます。そのような方々にアドバイスをお願いします。
食品中のたんぱく質量は、カリウム、リン、食塩の量とそれぞれ相関関係にあります。すなわち、たんぱく質を制限すると、自動的にこれらの栄養素も制限できます。したがって、たんぱく質をいかにコントロールするかがポイントとなります。主治医から指示されたたんぱく質の量をもとに、1日の食品の量と献立の内容を考えるようにすると、とてもわかりやすく簡単に食事療法が実行できるようになります。
お客様から食事療法をしたらやせてしまった、というお話をよく聞きますが、注意すべきことは?
ただ単に食事の量を減らすようなやり方をするとエネルギー摂取量が不足してやせてしまうことがあります。やせることで体力や抵抗力が低下し、栄養不良の状態になってしまいます。また、食事療法の効果もあがりません。これが、食事療法を行う上でもっとも注意しなければいけない点です。
そうならないためにはどうしたらよいでしょうか。
主食を低たんぱく食品に替えることが有効な選択肢です。日本人にとってごはんなどの主食は、主要なエネルギー源です。また、1日分の主食には15g程度のたんぱく質が含まれています。そこで、その主食を「ゆめごはん」などの低たんぱく食品に替えていただきます。例えば「ゆめごはん」は、1食分でたんぱく質が0.1~0.2gと少なくエネルギー量は普通のごはんとほぼ同じです。主食を低たんぱく質食品に替えることで、たんぱく質を減らしつつエネルギーを確保することが出来ます。
エネルギー摂取量はどのように調整したらよいですか?
エネルギー量の調整は主食の量で調整します。エネルギーが足りない場合は主食量を増やし、多い場合は少なくします。もちろん主食は「ゆめごはん」などの低たんぱく質食品とします。主食を増やすだけではエネルギーが足りない場合や主食を増やすことが難しい場合には、サラダ油やオリーブ油などの油脂類を使用したり、たんぱく質を含まないエネルギー補給用の食品を利用したりします。エネルギーの過不足がないかどうかは体重の変化で評価しますが、むくみ(浮腫)のある場合はエネルギーに関係なく体重が変動しますので注意が必要です。
食塩制限のポイントを教えて下さい。
具体的方法として次を参考にしてください。
①薄味になれる ②漬物、佃煮、梅干、塩辛、キムチなどを食べ過ぎない ③汁物は1日お椀半分までにする ④麺類の汁は残す ⑤しょうゆやソースはかけずにつけるようにする ⑥加工食品の塩分に注意する ⑦香味野菜や香辛料を上手に利用する ⑧レモン汁や酢を上手に利用する ⑨食品成分表で食塩の量を知る、などです。
キッセイ食事サポートサービス
相談担当者より
このQ&Aでは、腎臓病の食事療法の第一人者としてご活躍され、講演、セミナー、著書を通じて全国の管理栄養士の方々に、効果的な食事療法を普及させるための活動をされている、菅野丈夫先生の監修下で、お客様からいただく質問などに対して、わかりやすくお答えしました。
私たちも、菅野先生が管理栄養士の方々に向けて開催しているセミナーに参加し食事療法に関する最新情報を勉強させていただいております。
神奈川工科大学 管理栄養学科 実践臨床栄養学研究室 教授
菅野丈夫先生
豊富な臨床経験をお持ちで、現在は・臨床栄養学・慢性腎臓病の食事療法・透析患者の栄養管理を主な研究分野としてご活躍されています。
Q&Aに関すること、このサイトに関すること、
その他どのような事でも
結構ですので、
下記番号にて気軽にお問合せ下さい
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用語集
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腎臓
腎臓は腰の辺りに2個あり、そらまめのような形をした、握りこぶしくらいの大きさです。腎臓は1個が150gほどの小さな臓器ですが、心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、毎日200ℓもの血液をろ過して、老廃物を尿として体外に排泄し、体の中をきれいに保ちます。その他にも、体液の量や浸透圧・血圧の調整を行ったり、ナトリウム・カリウム・カルシウムなどのミネラルや酸性・アルカリ性のバランスを保ったり、さらには血液を作るホルモンを分泌する、骨を健康に保つ、といった多くの働きがあります。私たちの健康において重大な役割を担っており、まさに‘肝腎かなめ’の臓器です。
引用:NPO法人 日本腎臓病協会ホームページ
https://j-ka.or.jp/ -
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)
慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)は、腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下するか、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常がつづく状態を言います。腎臓の機能が10%以下にまで低下すると、生命に危険を来し、透析治療を余儀なくされます。さらにCKDは、透析になるだけではなく、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにつながります。
K/DOQIガイドライン(米国腎臓財団提唱の腎臓病予後改善対策のガイドライン)で定義やステージ分類がなされています。
引用:NPO法人 日本腎臓病協会ホームページ
https://j-ka.or.jp/ -
糸球体濾過量(値)(Glomerular Filtration Rate:GFR)
1分間または24時間の間に糸球体を濾過されてできる原尿(濾液)の総量。腎機能を表現するときにもっとも基本となるものです。
引用:NPO法人 日本腎臓病協会ホームページ
https://j-ka.or.jp/ -
血清クレアチニン
【用語の定義】
クレアチニンとは血液中の老廃物のひとつであり、通常であれば腎臓でろ過され、ほとんどが尿中に排出されます。しかし、腎機能が低下していると、尿中に排出されずに血液中に蓄積されます。この血液中のクレアチニンを血清クレアチニンといいます。
自覚症状の乏しいCKD(慢性腎臓病)の早期発見に役立つのが、尿中のたんぱく質の濃度を調べる尿検査と、この血液中のクレアチニン値を調べる血液検査です。
引用:NPO法人 日本腎臓病協会ホームページ
https://j-ka.or.jp/【用語の説明】
血清クレアチニンは、腎臓の濾過能力が正常の50%以下に低下すると増加してきます。しかし、もともとは筋肉に由来する物質なので、筋肉量が多い人ではさらに高い値を示すこともあります。
参考:中尾俊之編著「知りたいことのすべてがわかる 腎臓病教室」第2版 -
血清尿素窒素:BUN
【用語の定義】
尿素窒素とは、血液のなかの尿素に含まれる窒素成分のことで、蛋白質が利用された後にできる残りかすです。通常は腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが、腎臓の働きが低下すると、ろ過しきれない分が血液のなかに残ります。
引用:一般社団法人 日本衛生検査所協会ホームページ
http://www.jrcla.or.jp/atoz/rexm_01.html【用語の説明】
血清尿素窒素(BUN)は、腎臓の働きが低下すると増加します。また、たんぱく質の摂取量が多いと増加します。脱水症や胃潰瘍・胃癌などが原因で起こる消化管出血でも増加することがあります。
参考:中尾俊之編著「知りたいことのすべてがわかる 腎臓病教室」第2版 -
尿酸
【用語の定義】
尿酸は細胞の核の成分であるプリン体が分解されてできる老廃物です。プリン体は肉や肉汁、干物、豆類などの食品に多く含まれています。細胞は常に新陳代謝をくり返していますから尿酸も常につくり出されており血液に混じって全身を回った後、腎臓で尿や便に混じって排出されます。
引用:一般社団法人 日本衛生検査所協会ホームページ
http://www.jrcla.or.jp/atoz/rexm_01.html【用語の説明】
尿酸は、食事によるプリン体の摂取過剰や時に家族性にみられる尿酸の排泄障害により、血液濃度が8.5~9mg/dl以上を超えた状態が続くと、痛風という急性の関節炎を起こしやすくなるといわれています。濾過能力が低下した腎不全の患者さんでは、さらに血液の濃度は増加しやすくなります。
参考:中尾俊之編著「知りたいことのすべてがわかる 腎臓病教室」第2版 -
尿毒症
【用語の定義】
尿毒症とは、腎臓の働きが極度に低下して起こる全身の変化をいい、急性あるいは慢性の腎臓障害が進行した状態です。
引用:社会福祉法人 恩賜財団 済生会
https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/uremia/【用語の説明】
腎不全が進むと、尿中への終末代謝産物(老廃物)の排泄が低下して、その分体内に残留していきます。血液中の終末代謝産物濃度が一定以上に増加すると、その毒素が身体に回っていろいろな症状が出てきます。
このような尿毒症の症状は全身に及びます。尿毒症の初期症状としては、まず食欲まず不振や吐き気が出てくる人が多いようです。
腎機能が正常の5%以下くらいに低下して、血液中の尿素窒素が100mg/dl以上、あるいはクレアチニンが8mg/dl以上と増加したときには、毒素の作用により尿毒症が出る恐れがあります。しかしこれは、患者さんの身体の毒素に対する抵抗力によっても違い、抵抗力の強い人では血中尿素窒素が120mg/dlくらいになっても尿毒症が出ない場合もありますし、逆に抵抗力が弱い人では血中尿素窒素が80mg/dlくらいでも尿毒症が出ます。
参考:中尾俊之編著「知りたいことのすべてがわかる 腎臓病教室」第2版
食事療法と関係する検査結果の見方
腎臓疾患における各種の検査項目と
基準値についてご紹介します。
-
血圧
高血圧の状態が長く続くと、腎臓は少しずつダメージを受けます。血圧をコントロールすることは腎臓を保護するためにとても大切です。
基準値 収縮期血圧 130mmHg未満※2
拡張期血圧 80mmHg未満※2 -
血清尿素窒素(BUN、SUN、UN)
血清尿素窒素とは、たんぱく質の燃えカス、老廃物のひとつで、とくにこの値は食事内容と密接に関係しています。たんぱく質のとり過ぎやエネルギー不足のときはさらに上昇します。
基準値 8~20mg/dl※1 -
血清クレアチニン(Cr、CRE)
血清クレアチニンは筋肉から毎日一定量生産されます。血清クレアチニンは腎臓でしか排泄できないため、腎機能が低下すると血中濃度が上昇します。食事にほとんど影響されないので、腎臓の働きを知るための指標として用いられます。
基準値 男性:0.65~1.07mg/dl※1
女性:0.46~0.79mg/dl※1 -
eGFR
eGFRは腎機能評価のための値です。eGFRが60ということは、正常腎機能の60%の働きであることを示します。
基準値 60以上 正常※1
60未満 CKD(慢性腎臓病)※1 -
尿酸(UA)
尿酸は痛風の原因物質です。腎臓の排泄障害でも上昇します。
基準値 男性:3.7~7.8mg/dl※1
女性:2.6~5.5mg/dl※1 -
血清カリウム(K)
腎臓からの排泄障害によりカリウムが体にたまると、高カリウム血症となり、脱力感やしびれなどの症状や、不整脈、心不全などの原因になります。
基準値 3.6~4.7mmol/l※1 -
血清リン(P、1P)
腎臓からの排泄障害により高リン血症になります。リンが高くなり体に蓄積すると骨がもろくなったり、動脈硬化を進行させる原因となります。
基準値 2.7~4.6mg/dl※1 -
重炭酸(HCO3)
体液が酸性になると、細胞が壊れやすくなったり、働かなくなったりします。このような酸は腎不全になると、体の中に溜まってきます。重炭酸イオンの濃度は、血液の酸性の程度がわかる良い指標です。
基準値 22~26mEq/l ※3 -
血清アルブミン(Ab、Alb)
栄養状態を反映します。ネフローゼ症候群などでは低値を示し、脱水などでは高値となる場合があります。
基準値 4.1~5.1g/dl※1 -
ヘモグロビンA1c(HbA1c)
過去1ケ月間の血糖値の平均を示し、血糖コントロールの長期的な経過を見るのに重要な値です。糖尿病性腎症では血糖のコントロールが上手くできていないと、高値になります。
基準値 4.1~5.1g/dl※1 -
尿蛋白
尿蛋白の値は尿に出る蛋白排泄量です。持続して尿に出る蛋白が多いほど、腎臓の障害が疑われます。
基準値 0.15g/日 未満※1
※1 参考:日本臨床検査医学会「臨床検査のガイドラインJSLM2018」
※2 参考:糖尿病や蛋白尿が出ている場合。「CKDステージG3b~5診療ガイドライン2017 (2015追補版)」
※3 参考:「CKD早期発見・治療ベストガイド」(医学書院)
キッセイ薬品の想い
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