CKDの
食事療法を学ぶ
ゆめ通信温故知新 Vol.2
「ゆめごはん」の開発・製造 その2
前回のコラムでは、弊社の低たんぱく食事療法に関する情報誌「キッセイ ゆめ通信」より、「ゆめごはん」を開発・製造する亀田製菓株式会社様に、「ゆめごはん」誕生のきっかけや、発売に至るまでの開発秘話について伺った内容をご紹介いたしました。
⇒前回のコラム「ゆめ通信温故知新 Vol.1 『「ゆめごはん」の開発・製造 その1』」はこちら
今回は、連載シリーズ第2回として亀田製菓株式会社 お米研究所(現 お米総合研究所)様に、「ゆめごはん」の品質への取り組み、特別用途食品表示許可の取り組みについてご執筆いただきました内容をご紹介いたします。
※本記事は2015年9月に発行された「キッセイ ゆめ通信No.41」の特集記事を再構成したものです。
お米総合研究所
健康をサポートするお米ビジネスを推進するための研究開発を行うセクションです。お米の乳酸菌発酵技術から生まれた「ゆめごはん」をはじめ50年以上に及ぶ米菓の研究・開発で蓄積したお米に関する技術やノウハウを活用した機能性食品の開発をしています。
品質への取り組み(安全・安心)
品質への取り組みとして、米の厳選から取り組んでいます。低たんぱく質化しても美味しい国産米のみを、毎年厳選し、確認試験、食味検査を行ってから生産に使用します。
「ゆめごはん」ができるまで
どのように作られているかご紹介します。
①放射能検査
入荷した原料米の放射能検査を実施し、放射性セシウム濃度が基準値以下と確認された国産米のみを使用します。
②色彩選別
原料米に石ころ、着色米等の異物が混入していないかどうかチェックし、除去します。
③洗米
選別したお米を水流で洗い、脱水します。
④低たんぱく質処理
「ゆめごはん」の一番の特長であるたんぱく質を減らす処理を丸一日かけて行います。お米にたんぱく質分解酵素を作用させることでたんぱく質を分解し、低減しています。厳密な温度管理の下、一定間隔でたんぱく質量を測定しチェックしています。
⑤炊飯
低たんぱく質処理した「ゆめごはん」は一食ごと炊き上げます(個食炊き)。
⑥充填
カップの中で個食炊きした「ゆめごはん」をクリーンルームにて充填します。
⑦蒸し
一度炊飯したごはんを蒸すこと(二度蒸し)により、「ゆめごはん」がより一層ふっくらと美味しくなります!
⑧各種検査
X線異物検出、金属検出、ウェイトチェック、ピンホール検査の各チェックを経て、最後は人による目視検査を行います。その他、たんぱく質量検査、菌検査も行っています。
⑨出荷
厳密に管理し検査に合格した「ゆめごはん」だけが工場から出荷されます。
特別用途食品表示許可の取り組み
「ゆめごはん」は、「たんぱく質の制限を必要とする腎臓疾患の方のためにたんぱく質を低減させた特別の用途に適する」という表示を国が許可した特別用途食品です。
国が許可するためには、品質面、安全面、表示面等厳正な許可基準を満たすことと、関連法規の厳守が必要とされます。さらに取得後も消費者庁の厳重な監視指導が行われます。食事療法が必要な方に提供する製品を立場として、お客様の安全・安心の配慮と信頼感をもっていただけるよう、積極的に取得をしています。
ゆめごはん1/35表示許可のエピソード
「ゆめごはん1/35」は、消費者庁との交渉に4年という膨大な歳月を費やしました。その結果、100g当たり0.07gというごく僅かなたんぱく質量を保証することができました。だからこそ、特別用途食品の表示許可は価値のあるものと考えております。
ゆめごはん製品発売年表
1994年
ゆめごはん(1/3)
1998年
キッセイゆめ
1999年
ゆめごはん1/5
2001年
ゆめごはん1/10
2003年
ゆめごはん1/25
2005年
ゆめごはん1/25トレー
2009年
ゆめごはん1/35トレー
2010年
ゆめごはん1/35トレー 小盛り
ゆめごはん1/35トレー 大盛り
2011年
キッセイゆめ1/25
2015年
祝20周年
ゆめごはん1/25トレー 小盛り
2016年
ゆめごはん1/25トレー 大盛り
ゆめごはんシリーズラインナップ
<特別用途食品表示許可取得>
ゆめごはんシリーズは10製品すべて、消費者庁より「特別用途食品 病者用食品 低たんぱく質食品」の表示許可を受けています。
ゆめごはんシリーズは、慢性腎臓病や腎不全など、たんぱく質の摂取制限を必要とする腎疾患等の食事療法に適した食品であることの表示を国が許可した食品です。製品には「腎疾患患者用食品」と表示しております。
キッセイ食事サポートサービスでは皆さんの食事に関する不安やお悩みにお答えしております。ご質問などございましたら
キッセイ食事サポートサービス
0120-515-260
(受付時間 9:00~17:00 土・日・祝日を除く)
へお気軽にご相談ください。
※医療従事者が行う個々の病態・栄養状態の評価や治療方法についてのお答えはいたしかねます。