CKDの
食事療法を学ぶ
食材についての情報 Vol.1
豚肉
豚肉は、季節を問わず安定的な価格で手に入れることができ、しゃぶしゃぶ、しょうが焼き、ポークソテー、酢豚など料理のバリエーションも多いため、食卓を彩る頻度の高い食材の1つですね。
栄養の面では、ごはんなどの糖質をエネルギーに変換する際に必要なビタミンB1が多いのが特徴です。ビタミンB1は不足すると、糖質がエネルギーにうまく変換されないため食欲低下や倦怠感といった症状が現れ、さらに不足すると脚気になります。
食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
ビタミンB1 (mg) |
豚・ロース・脂身つき・生 | 50 | 132 | 9.7 | 0.35 |
若鶏・もも(皮つき)・生 | 50 | 102 | 8.3 | 0.05 |
乳牛・かたロース・脂身つき・生 | 50 | 159 | 8.1 | 0.03 |
また、豚肉は部位によって味や食感に特徴があります。豚肉料理をよりおいしく楽しめるよう、各部位の特徴を紹介します。
●かた
よく動かす部位なので赤身が多くて少しかためですが、しっかりとした旨味があります。豚汁やシチューなどの煮込み料理に適しています。
●かたロース
かたの上部で赤身の中に脂肪が適度に混ざり、豚肉特有にコクや旨味があります。ひき肉、角切り、薄切りなどにされ、しょうが焼き、酢豚、カレーなど様々な料理に適しています。
●ロース
かたの後ろから腰付近までの背骨の両側についている部位で、肉がきめ細かくてやわらかく、赤身と脂肪が分かれており、旨味があります。しゃぶしゃぶ、とんかつ、ポークソテーなどに適しています。
●ヒレ
ロースの内側にあり、肉量が少ない貴重な部位です。脂肪が少なく淡白な味なので、とんかつやポークソテーなど油を使った料理に適しています。
●ばら
お腹側のあばら骨についている部位で、赤身と脂肪が層になっており、骨付きのものはスペアリブです。やわらかく濃厚な脂身が特徴で、角煮などの煮込み料理や、薄切りにして炒め物に適しています。
●もも
脂肪が少なく、きめ細かくてやわらかい肉質です。焼豚によく使われます。
部位によってたんぱく質など栄養成分値も異なりますので、併せてメニューの参考にしてくださいね。
食品名 | 重量 (g) |
エネルギー (kcal) |
たんぱく質 (g) |
豚・ばら・脂身つき・生 | 50 | 198 | 7.2 |
豚・かたロース・脂身つき・生 | 50 | 127 | 8.6 |
豚・かた・脂身つき・生 | 50 | 108 | 9.3 |
豚・ロース・脂身つき・生 | 50 | 132 | 9.7 |
豚・もも・脂身つき・生 | 50 | 92 | 10.3 |
豚・ヒレ・赤肉・生 | 50 | 65 | 11.1 |