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食事のポイント Vol.11

鍋料理を食べるときのポイント

寒くなってくると体が温まる鍋料理が食べたくなりますよね。

鍋料理は肉、魚、豆腐などの良質なたんぱく質と野菜をバランスよく摂ることができますが、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。

慢性腎臓病の患者様にとって、たんぱく質や食塩を適正にコントロールすることは大切です。

そこで今回は鍋料理を食べるときに注意すべきポイントをご紹介いたします。
※主治医の指導の下で行ってください。



1.たんぱく質の摂り過ぎに注意しましょう

鍋料理には味付けした煮汁から作るタイプの「寄せ鍋」、「すき焼き」、「キムチ鍋」等と、器に取り分けてからポン酢しょうゆなどで味をつける「ちり鍋」、「水たき」等があります。

慢性腎臓病の患者様は、限られたたんぱく質量のなかでも、良質なたんぱく質を摂取することが大切です。鍋料理は肉、魚、豆腐などのたんぱく質が主役で、これらは良質なたんぱく質ですが、指示されたたんぱく質量を超えないように摂取することが大切です。

鍋料理は食べた量が分かりにくいので、食べ過ぎてしまいます。特に肉や魚などのたんぱく質源は、1日の指示栄養摂取量のなかで調整しながら、2切、3切等の様に食べる量を決めるとよいでしょう。

ご家庭で鍋料理を食べる時の栄養成分値をご紹介いたします。
使用する食材の種類や分量、味付けによって差がありますので、あくまでも目安としてご覧ください。

◆鍋料理の1人分の栄養成分値の目安

料理名

エネルギー(kcal)

たんぱく質(g)

カリウム(mg)

食塩相当量(g)

すき焼き

389

22.1

659

4.1

石狩鍋

301

33.1

1309

3.9

カキ鍋

227

16.5

988

3.9

タラちり(※)

192

27.9

1230

2.1

水たき(※)

344

28.3

1007

1.7

※つけだれ(ポン酢しょうゆ大さじ1)含む

引用:「毎日の食事のカロリーガイド 第3版」(女子栄養大学出版部)の家庭のおかず編より

鍋でよく使う食材のたんぱく質量をご紹介します。

◆食材のたんぱく質

食品名

重量(g)

エネルギー(kcal)

たんぱく質(g)

牛肉 肩ロース
薄切り2枚

牛肩ロース

40

96

7.2

豚 肩ロース
薄切り2枚

豚肩ロース

40

101

6.8

豚ばら
薄切り2枚

豚ばら薄切り肉

40

158

5.8

鶏肉 もも 皮つき

鶏もも皮付き

40

82

6.6

さけ
約1/2切

サケ_ハーフ

40

53

8.9

たら
約1/2切

たら_ハーフ

40

31

7.0

木綿豆腐
約1/6丁

木綿豆腐

50

36

3.3

日本食品標準成分表2015年版(七訂)で計算

2.食塩の摂り過ぎに注意しましょう

鍋料理は全般的に食塩が多く含まれます。おかわりをしたり、締めの雑炊や麺を食べることにより、食塩を多く摂ってしまいます。市販の鍋の素を使う場合、1人分の塩分量は4gほどになり、1日の食塩摂取目標量が6g未満の場合、スープだけで1日の食塩摂取目標量の半分近くを摂ってしまうことになります。
また、市販のポン酢しょうゆにも食塩が多く含まれますので、食べる量に気をつけましょう。

参考:「第4版 塩分早わかり」(女子栄養大学出版部)

工夫次第で食塩を減らすことができますので、ご紹介いたします。

①手作りのだし汁を使いましょう。

かつお節、昆布などからしっかりとだしを取り、その旨味を活かして作りましょう。

だしの種類

重量(g)

たんぱく質(g)

カリウム(mg)

食塩相当量(g)

かつおだし

100

0.5

26

0.1

昆布だし

100

0.1

140

0.2

かつお・昆布だし

100

0.3

63

0.1

日本食品標準成分表2015年版(七訂)

②薬味を上手に利用しましょう。

長ねぎ、こねぎ、しょうがなどの香味野菜、七味唐辛子などの香辛料、すだちなどの柑橘類を用いることで、香りや風味がアクセントになり、薄味でもおいしくいただけます。

しょうがと七味

③塩分を控えたつゆの素や減塩調味料を利用しましょう。

ちり鍋や水たきは魚や鶏肉からの旨味を利用して薄味に作ることができます。器に取って、少量のポン酢しょうゆをつけるようにすると、食塩の摂取を抑えることができます。また、塩分を控えたつゆの素を使うのもおすすめです。

弊社では、たんぱく質や食塩が市販のものよりも少ない製品を取り揃えておりますので、ぜひご利用ください。

減塩げんたしょうゆ

減塩げんたしょうゆ

●だしで割ることなく、しょうゆ本来の風味を生かした本醸造しょうゆです。

●塩分48%減、たんぱく質55%減、カリウム92%減、リン75%減(※)に調整しました。

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)の「こいくちしょうゆ」と比較して

減塩げんたしょうゆの製品紹介ページはこちら

減塩げんたぽん酢

減塩げんたぽん酢

●つける・かける・和えるなど色々なお料理に使える美味しい減塩ぽん酢です。

●塩分43%減、たんぱく質51%減、カリウム85%減、リン57%減(※)に調整しました。

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2017年の「ぽん酢しょうゆ、市販品」と比較して

減塩げんたぽん酢の製品紹介ページはこちら

げんたつゆ

げんたつゆ

●めんつゆ、かけつゆ、煮物などに使える6倍濃縮のつゆの素。

●塩分48%減、たんぱく質57%減、カリウム67%減、リン67%減(※)に調整しました。

※「げんたつゆを6倍に希釈したつゆ」と日本食品標準成分表2015年版(七訂)の「めんつゆストレート」を比較して

げんたつゆの製品紹介ページはこちら



減塩調味料を使った、たんぱく質や食塩に配慮したレシピをご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。

たんぱく質を調整した製品や減塩調味料を使ったおすすめレシピはこちら

ちゃんこ鍋の献立

ちゃんこ鍋の献立

あったかメニュー ちゃんこ鍋の献立のレシピPDFはこちら

すき焼き

すき焼き

すき焼きのレシピ紹介ページはこちら



いかがでしたか。
低たんぱく食事療法では、適正なたんぱく質と食塩の摂取は非常に大切です。食べ方や食べる量に気をつけながら鍋料理を楽しみましょう。



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