CKDの
食事療法を学ぶ
食事のポイント Vol.5
夏バテ予防のポイント その2
前回のコラムに引き続き、今回も夏バテ予防について情報をお届けいたします。
●前回のコラムはこちら
夏バテしないためにも低たんぱくごはんをはじめとする主食からしっかりとエネルギーを摂ることは重要ですが、それでもエネルギーが不足する場合は、調理でひと工夫してみましょう。
①でんぷん製品を利用してエネルギーを補給しましょう!
春雨やくずきりなどのでんぷん製品は、たんぱく質がほとんど含まれておらず、エネルギーが摂れますので、サラダや和え物に取り入れましょう。春雨は炒め物にもおすすめです。
●春雨を使ったレシピはこちら
②油を利用してエネルギーを補給しましょう!
油はたんぱく質を含まず、エネルギーを補給できるので、炒める、揚げる(素揚げ、から揚げ、天ぷらなど)など調理法を工夫することでエネルギーを確保することができます。例えばなすは油を吸収しやすい食材ですので、効率よく油を摂取できます。
小さじ1杯(4g)……37kcal
大さじ1杯(12g)……111kcal
また、サラダにオイル入りドレッシングやマヨネーズをかけたり、調理の最後にバターを加えて風味付けをするのもおすすめです。
食欲不振のときには油っこいものがとりにくいものですが、酢やぽん酢を使って味付けをすることで、さっぱりと食べることができます。
●油を使ってさっぱりと食べられるレシピはこちら
③治療用特殊食品から上手にエネルギーを補給しましょう!
~マクトンゼロパウダーとマクトンオイルを使用して~
マクトンの主成分の中鎖脂肪酸油は、一般の油より消化吸収に優れ、体内で速やかにエネルギーに変わる油脂です。
粉末のため飲み物や卵料理、調味料など様々な食品に手軽に混ぜてご使用いただけます。
ドレッシングやスープ、炒め物などに、一般の油のかわりにご使用いただけます。
●レシピのご紹介
~エネルギー補給食品を利用して~
朝・昼・晩の食事が十分に摂れない場合は、エネルギー不足にならないように、間食を上手く取り入れましょう。
たんぱく質が市販のものよりも少なく、手軽にエネルギーが補給できるゼリーやクッキーなどがおすすめです。
1個(83g)当たり
エネルギー:150kcal
たんぱく質:0g
1個(83g)当たり
エネルギー:150kcal
たんぱく質:0g
1個(9.3g)当たり
エネルギー:50kcal
たんぱく質:0.3g
2回にわたって夏バテ予防のポイントについての情報をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。暑さにより食欲が低下してエネルギーや必要な栄養素が不足しないように、調理でひと工夫したり、エネルギー補給食品を上手く利用して、低たんぱく食事療法を継続しながら暑い夏を元気に乗り切りましょう!