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お正月祝膳 ~たんぱく質調整食品などを使った手作りおせち料理~

お正月料理と言えばおせち料理ですよね。
おせち料理とは、お正月に食べるお祝いの料理です。
「めでたさを重ねる」という願いを込めて縁起物を重箱に詰めて出されますが、お重の中身は地域や家庭によって様々です。
おせち料理にはたんぱく質の多い食材を使ったものや塩分を多く含むものがあります。今回のコラムでは市販のおせち料理を食べるときに気をつけるポイントとお正月向け手作りおせち料理のレシピをご紹介いたします。



ポイント1:たんぱく質の摂り過ぎに注意しましょう

おせち料理には、黒豆、数の子、田作り、伊達巻き、えび、かまぼこなどたんぱく質が多い食品が含まれます。お重から直接食べずにあらかじめ食べる量を決め、自分のお皿に取り分けるようにして食べ過ぎを防ぎましょう。

黒豆
黒豆

伊達巻き
伊達巻き

えび
えび

かまぼこ
かまぼこ



おせち料理のたんぱく質量

料理名(食品名)

目安量

たんぱく質

かまぼこ

25g(1cm厚さ2切)

3.0g

数の子(※1)

20g(1本)

3.0g

田作り(※2)

6g(小15尾くらい)

4.0g

黒豆(★)

30g

4.0g

えび(くるまえび・生)(※2)

20g(大1尾)

4.3g

伊達巻き(★)

30g(1切)

4.4g

日本食品標準成分表2015年版(七訂)で計算。一部、★は「腎臓病の食品早わかり 改訂版」(女子栄養大学出版部)より引用。
※1.塩蔵・水もどし
※2.調理前



おせち料理はいつもよりたんぱく質の摂取量が多くなりがちです。主食を低たんぱくごはんにかえて全体のたんぱく質の摂取量を調整するようにしましょう。

ゆめごはんと普通のごはんの比較



お祝いのときによくお赤飯を炊きますよね。ゆめごはんを使って短時間でお赤飯を作ることができます。

ゆめのお赤飯

〈‐ゆめのお赤飯の作り方はこちら



ポイント2:塩分の摂り過ぎに注意しましょう

正月三が日は主婦を家事から解放するという意味も含め、おせち料理は保存が効くように味付けを濃くしているため、塩分が多く含まれています。

市販のおせち料理の中で塩分に気をつけたい料理は、数の子、田作り、かまぼこ、昆布巻き、煮しめなどです。

数の子
数の子

田作り
田作り

昆布巻き
昆布巻き



市販品(包装されたもの)には栄養成分値(特にエネルギー、たんぱく質、食塩相当量)が表示されていますので確認し、塩分を摂り過ぎないように食べる量で調節しましょう。また、濃い味付けに慣れてしまうと、通常の食事の味付けでは物足りなく感じてしまいます。おせち料理以外の料理はだしの旨味を上手に利用する、酸味を上手に利用する、食塩の少ない調味料を上手に使うなど塩分を控える工夫をして薄味を心がけましょう。

弊社ではたんぱく質調整食品やエネルギー補給食品などを使用し、たんぱく質、塩分、エネルギーに配慮したお正月向けのレシピ “お正月祝膳" をご紹介しております。
調理が簡単♪ 色どり鮮やか♪ 美味しさが詰まった♪ お楽しみ祝膳です。



お正月祝膳に掲載しているレシピのご紹介

◆筑前煮

筑前煮

たんぱく質、塩分、リンを調整したゆめレトルト 筑前煮に栗の甘露煮を添え、お正月らしい1品に仕上げました。



◆福袋煮

福袋煮

かつおと昆布の合わせだしで仕上げたゆめレトルト ぜんまい煮を油揚げに詰め、成分を調整したげんたつゆで煮含めました。ゆめレトルトを使用することで具材の下処理が省けて手軽です。



◆たたきごぼう

たたきごぼう

酢の酸味とごまの香りを利用して、減塩げんたしょうゆで薄味に仕上げました。



◆紅白なます

紅白なます

酢の酸味を利用して薄味に仕上げました。エネルギー補給ゼリーのソフトアガロリー ゆずを合わせました。ゆずの風味がなますによく合います。



◆速水もちのお手軽雑煮

速水もちのお手軽雑煮.png

お雑煮の味付けは地域によって様々ですが、げんたつゆを使って簡単に作りました。おもちは水でもどすだけですぐに食べられるたんぱく質を調整したげんた速水もちを使用しました。



手作りのおせち料理に、主食はたんぱく質、カリウム、リン、塩分を調整し、手間をかけずに食べられる冷凍寿司のゆめの食卓 ちらし寿司を合わせました。

ぜひ参考にしてみてください。 ⇒ たんぱく質調整お正月祝膳(PDF/1207KB)



おせち料理は特別な料理で美味しいものが多いため、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。食べる量を決め、薄味に仕上げた手作りの野菜料理も上手く取り入れましょう。また、おせち料理を食べるときは、他の食事でたんぱく質や塩分などを摂り過ぎないように食べる量に気をつけましょう。たんぱく質、塩分のほかにカリウム、リンなど摂取量の制限のある方は事前に主治医や栄養士に相談しましょう。

お正月は家族そろっておせち料理を楽しみたいですよね。生活のリズムを崩さないように、治療用特殊食品を上手に利用して食事を楽しみながら良いお正月をお迎えください。